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【検証魂】「65人枠」を検証する

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 それにしても、凄い契約だ。 田中将大、7年総額160億円超。 1年計算でも20億円超。 単純に凄いと思うわけだが、この部分が日本球団からスター選手がアメリカに行ってしまう1番の要因であるわけだ。 が、アメリカ球団と日本球団との間にあるお金の差は埋めることが出来ないわけで、まさに世は無常。 そりゃあ、楽天だってエースの移籍は辛いだろうが、ポスティングで入ってくるお金に興味は出てくるよな。 だって、そのお金で田中移籍の分を埋められるだけでなく、移籍する前よりも凄い状況を作ることができる可能性だってあるのだから。 まあ、現実はそう簡単にはいかないだろうが、今の時点で楽天はレッドソックスで活躍していたユーキリスを獲得したり、先発左腕候補として新外国人投手を獲得したり、更にはソフトバンクで中継ぎとして活躍したファルケンボーグを獲得したりしている。 だが、楽天はまだまだ補強をする可能性だっていえるわけだ。 何せ、今の楽天の支配下登録人数は62人(スポーツ魂!!独自の集計結果なので、違っていたらご指摘願いたい)。 つまり、7月31日までに支配下登録人数を65人にしなければ育成枠の選手を球団が保有できないという「65人枠」の課題を解消するために補強を推し進める可能性があるといえるからだ。 ただ、補強となると難しいのが今の時期。 特に楽天は上記のような外国人選手3人の獲得により、既に外国人選手数が1軍登録できるギリギリの4人。 そうなると新たな外国人選手はスペア的要素の点以外では補強することは難しいところであり、そうなると日本人選手の補強にシフトする必要があるかもしれない。 そうなると考えられるのは今現在大リーグで燻っている日本人選手を呼び戻すことか、もしくはトレードでこちら側よりも多く選手を獲得すること。 ただ楽天は田中が移籍した以上、なかなか「主力級」を使った大型トレードは難しいところがあるだろうし、メジャー組だってそんなにいるわけではない。 そうなると残るはあと1つ・・・そう、「育成枠の選手を支配下登録しよう!!」というものである。 これならば通常の補強よりも費用は抑えられるわけで、補強費に限界がある球団からしたら1番有効的な方策であることは言うまでもない。 実際楽天のような状況になっている球団はロッテ(支配下登録人数:64人)と巨人(同:63人)であり、更にロッテは外国人選手が5人、巨人は4人いる状況から、新たな外国人選手の獲得はほぼないといっても良いだろう。 そうなると、「支配下登録人数を増やす措置」としては「育成枠選手の支配下登録」が1番優先的に行われそうであり、その次に「外部からの日本人補強」、そして「スペア的要素での外国人選手獲得」の順番だろうか。 となると「65人枠」解消の措置として1番可能性が高い「育成選手の支配下登録」の部分をピックアップして、今回は楽天、ロッテ、巨人に所属する育成枠選手から支配下登録される可能性を探ってみたいと思う。 ①楽天 楽天の育成枠の人数は5人。 その5人というのが・・・ ・木村謙吾(入団4年目) ・有馬翔(ソフトバンクから2013年オフ加入、入団6年目) ・井坂亮平(入団6年目) ・西村弥(入団9年目) ・神保貴宏(入団3年目) となる。 ここでは5人それぞれを自分なりに分析し、支配下登録される可能性について探ってみたいと思う。 ○木村謙吾(投手、2010年育成ドラフト2位)  仙台育英高校から育成ドラフト2位で入団した左投手。  1年目は2軍で2試合に登板。  2年目は大怪我で登板がなかったが、怪我が癒えた3年目の昨シーズンは4試合に登板して勝敗付かず。防御率は6.75という成績であった。  こう見ると、今年は昨年から更に飛躍することが支配下登録の鍵になると考えられるので、木村は今年が勝負であろう。  つまり、今の時点ではまだ支配下登録に至るまでではないが、今年頑張れば来年以降支配下登録される可能性が高まるということだ。 ○有馬翔(投手、2008年ドラフト4位)  日南学園高校からドラフト4位でソフトバンクに入団した左投手。  育成枠から支配下登録された昨年は1軍で3試合、2軍では中継ぎとして31試合に登板して3勝1敗1セーブ、防御率が2.08という好成績であった。  それにも関わらずソフトバンクを自由契約となり、今年から楽天に加入することとなった。  こうやって見ると有馬に関してはキャンプやオープン戦でアピールをすれば支配下登録される可能性は高いわけで、左の中継ぎは楽天において貴重な存在であることからも可能性は高いだろう。  おそらく、「残り3人枠」に入ることの出来る筆頭候補だと自分は思っている。 ○井坂亮平(投手、2008年ドラフト3位)  社会人の住友金属鹿島からドラフト3位で入団した右投手。  一時期は1軍の舞台で先発として投げることもあったが、昨シーズンから体調が良くない等の理由で育成枠となり、昨シーズンも2軍登板僅1試合のみ(1イニング)の登板に終わってしまった。  こうやって見るとまだまだ支配下登録まで遠いところがありそうだが、田中の移籍で先発の駒を少しでも揃えておきたいところ、かつて先発として1軍の舞台で投げていたことなどを考えると、今年2軍で好成績を残すことが出来れば支配下登録されることになると思っている。  全ては2軍での登板内容、それに懸かっている。 ○西村弥(内野手、2005年大学・社会人ドラフト5位)  東京情報大学から大学・社会人ドラフト5位で入団した両打ちの内野手。  一昨年のシーズンで自己最高成績を残したことから昨シーズンは期待されていたが、大怪我によってシーズンをほとんど棒に振ることに。  それによってこの度育成枠になってしまったわけだが、彼に関しては怪我が治れば支配下登録に復帰できると思っている。  ただ怪我の程度が分からないので、7月31日までに支配下登録されるかと問われれば、それは分からないというところである。  全ては怪我の回復具合になりそうだ。 ○神保貴宏(外野手、2011年育成ドラフト1位)  社会人の北海道トランシスから育成ドラフト1位で入団した右打ち外野手。  1年目の一昨年は打率が1割台だったが、2年目の昨シーズンは2軍で70試合以上に出場し、打率2割7分台、盗塁も11個と、飛躍を果たしたシーズンとなった。  となると、楽天は30歳以下の右打ち外野手が少ない点、右打ち外野手にしては貴重な俊足タイプということで、キャンプやオープン戦次第では支配下登録される可能性があると思っている。 ②ロッテ ロッテの育成枠の人数は3人。 このうち昨年のドラフトで入団した高卒の肘井は入れないものと考えると、残り2人となる。 その2人が・・・ ・岸敬祐(巨人から2013年オフ加入、入団4年目) ・金森敬之(四国九州・愛媛から2013年オフに加入) となる。 ここでは2人それぞれを自分なりに分析し、支配下登録される可能性について探ってみたいと思う。 ○岸敬祐(投手、2010年育成ドラフト2位)  四国九州・愛媛から育成ドラフト2位で入団した左投手。  一昨年のシーズンに2軍で8勝を挙げたことから昨シーズン支配下登録されたわけだが、昨シーズンは何と2軍でも1試合も登板なしという結果に。  飛躍が期待されただけに、登板0という結果は自由契約となっても致し方ないところであろう。  ただロッテが入団テストを経て獲得をしたということは、活躍できる要素を見出したということであろう。  となると、キャンプやオープン戦次第では支配下登録されることが考えられる。  おそらくロッテは自分なりの考えではあるが、「残り1人枠」を岸か金森、もしかすると肘井のために空けているものだと思っている。  そうなると、ロッテの「65人枠」はシーズン開幕までに解消される可能性がありそうだ。 ○金森敬之(投手、2003年ドラフト6位)  東海大菅生高校からドラフト6位で日本ハムに入団した右投手。  が、日本ハムは2012年オフに自由契約となり、昨シーズンは四国九州アイランドリーグ・愛媛で投げていたとのこと。  そこで成績を見てみると、中継ぎとして35試合に登板し、1勝3敗1セーブ。防御率は2.83という成績だった。  こう見ると、中継ぎとして獲得をしたところがあり、タフな中継ぎとして活躍していた中郷が西武に人的補償選手として移籍したことなどを考えると、自分としては岸よりも支配下登録される可能性が高いような気がしている。  とりあえず、キャンプやオープン戦でのアピール次第だろう。 ③巨人 巨人の育成枠選手は15人。 その中で自分なりにピックアップした選手を挙げると・・・ ・土田瑞紀(入団3年目) ・柴田章吾(入団3年目) ・雨宮敬(入団3年目) ・野間口貴彦(入団10年目) ・高木康成(入団15年目) の5人となった。 ここでは5人それぞれを自分なりに分析し、支配下登録される可能性について探ってみたいと思う。 ○野間口、高木康成  彼ら2人に関しては、それぞれ怪我によって育成枠になったというところがあるので、ここは怪我の回復具合によって変わってくるとしか言いようがなさそうだ。 ○土田瑞紀(投手、2011年育成ドラフト2位)  四国九州・愛媛から育成ドラフト2位で入団した右投手。  昨シーズンは2軍で中継ぎとして62試合に登板し、3勝6セーブ、防御率2.56という好成績を挙げた。  更に56イニングほどで70奪三振という驚異的な数値が評価されたのか、今春キャンプにおいて1軍メンバーとして帯同することが発表されており、期待はとても高い。  そう考えると、キャンプとオープン戦次第ではシーズン開幕前に支配下登録される可能性が高いと思われる。  巨人は「残り2枠」を上記に挙げた入団3年目のトリオに与える可能性も考えられ、ここは注目しておきたいところだ。 ○柴田章吾(投手、2011年育成ドラフト3位)  明治大学から育成ドラフト3位で入団した左投手。  昨シーズンは中継ぎとして21試合に登板し、1勝0敗、防御率3点台という成績であった。  左の中継ぎは山口と青木高広がいたが、まだまだ人数が足りていない印象はある。  ここはキャンプやオープン戦でアピールして支配下登録を勝ち取り、公文や高木京介と左の中継ぎ争いをしてもらいたいところである。 ○雨宮敬(投手、2011年育成ドラフト5位)  BCリーグ・新潟から育成ドラフト5位で入団した右投手。  昨シーズンは2軍で18試合に登板して4勝4敗、防御率3.80という成績であった。  71イニングを投げたということは2軍巨人の先発として投げていたと考えられ、将来的には巨人の先発ローテに入ってもらいたいという期待がありそうだ。  まずはキャンプやオープン戦でアピールして支配下登録を勝ち取り、宮國や小山、笠原などと先発ローテ入りを争ってもらいたいところである。 というところが、3球団の「65人枠」解消を育成枠で考えた場合の予想である。 楽天は「残り3人枠」というところを全て育成枠からの昇格に充てる可能性がないことに対して、ロッテと巨人は全てを育成枠からの昇格に充てる可能性が高いような気がするわけだが、これはキャンプやオープン戦を見て再度判断したいと思っている。 「育成枠」の選手にとっては、支配下枠に入るだけでも大変な展開であることはご存じの通り。 が、上記の3球団は支配下枠人数が補強が終了したであろう今の時点でも「65人枠」まで埋まっていないことを考えると、「育成枠」の選手達はかなりのチャンスであることは自明なところ。 支配下選手の開幕1軍争いを懸けたキャンプやオープン戦での「生き残り合戦」もシビアだが、それ以上に支配下登録を懸けた「育成枠」の「生き残り合戦」はシビアである。 他球団の選手にはなるが、今年も痺れる戦いを楽しみたいところである。 参考URL・http://www.iblj.co.jp/rank_p02/?data_type=sp02・http://bis.npb.or.jp/2013/stats/index_farm.html

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